90歳なにがめでたい
映画を見てきた。
草笛光子さん主演の『90歳なにがめでたい』
これは母が見たいだろうと時間を作った。
観客は母世代のおばあちゃまばかり。
母も朝早くからお風呂に入りおめかしをする。
クルクルカールしたグレイヘアをポニーテールにしてブルーの麻のシャツにワイドパンツ、ネックレスはアメリカの友人からもらったターコイズ。
中々に可愛い。
先日は紫のキラキラ光るヘアアクセをしていた。
それがとっても似合っていた。
今度昔のダンス仲間のパーティーがあり新しい出会いワンピースの下に着る物を探していると言っていた。
華やかな世代。
やはり女性はね、こういうのが活力になる。
映画もそんな感じのお話。
ずっと書き続けることで生き生きいられるよね、という。
佐藤愛子さんの言葉
『もう「進歩」はこのへんでいい。更に文明を進歩させる必要はない。進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である』
これにはホント共感。
草笛さんも唐沢さんも脇を固める俳優さんもすごい人揃いだったのでもっと面白く出来たんじゃないかと。
テンポが悪いコメディ。これは制作側の問題。
草笛さんも唐沢さんも素晴らしい演技。
映画の中の草笛さんは充分に綺麗だけれど作家の佐藤愛子さんに寄せていて(90歳が)90歳を『演じて』いたので舞台挨拶シーンでも良いのでハッとするほど美しい草笛さんを見たいと言うのがたぶん会場中の願いだったんじゃないかなぁ。
☆☆☆☆☆
父によって認知症疑惑をかけられていた母はお店で髪飾りを見て洋服を見てウキウキ。
フードコートでお昼を買って帰る姿は年齢不詳でした。
やはりね。外に出ないとダメ。
👵この間ね、夢でおばあちゃんが迎えに来たのよね
という母。あの世に行く時は迎えに来てくれる約束なんだとか。
まだまだウキウキ楽しく生きてくださいよ。