駅ピアノに思う
駅ピアノのテレビを見ていると独学の人の方が心に残る演奏をする。
唯一無二と言うか。
ピアノ経験者の演奏がどうにも鼻につく。
中にはものすごくテクニックがあって魅力的と思われる人もいるが。
ハイハイ、弾けるんだねぇ🙍みたいな気持ちになる。胃のあたりがもたれる感じがする。
大抵は独学で魅力的なのはおじいちゃんが多くて若い頃ジャズが好きでとか…。
この差は何だろう?
私はアルフレッドブレンデルと言うピアニストが好きで良く聴いた。
本当に温かい音を持つピアニスト。
駅ピアノのおじいちゃん達と同じ何かを感じる。
多分…上手さを見せつけてやろうという思いが刺さることがない。
本当に音楽と向き合っている音。
いつの頃からか音楽が嫌いで何十年もピアノを弾かなかった。
特にコンクールの演奏が嫌いで耳を塞ぎたくなった。
何がイヤだったのかわかった気がする。
でも自分が表現をする側となった時そこを切り離して考えるのは難しい。
誰だって上手く弾きたい、上手く描きたい。
そう思えば思うほど実は芸術から離れていく。
絵の先生が言う
『あなたに必要なのは滲みと破綻だよ』
これが痛い程染みてくる。
これは生き方にも通じる。
真っ白か真っ黒か…ではなくきちんと塗るはみ出さないように塗ることでもなく。
目の前にある感動を偶然を用いて描く水彩画と言う世界。
水彩画の魅力が少しわかった(ような気がする💦)ここ数日。
ある絵との出会いも大きい。
水彩画は神様が私に与えてくれた最高の教訓だと思える。