子供の祖母に会いに行く
子供の祖母に会いに行ってきた。
元義母。この人、私は昔から人として好き。
たぶん気が合うんだと思う。
80になった義母は全く変わっていなくて驚いた。見た目年齢60代。
アクティブな人なので仕事に旅行に趣味にと飛び回っていてなかなかじっくり話す時間がなかった。
ブルーとピンクのヘアマニュキュアはとてもオシャレでくっきりな優しげな二重、柔らかな話し方、変わらない。
違うのは脚を痛めてなかなか歩きづらそうだったこと。
ダンスやらジムやらに通っていたのでそんな姿が想像できなかった。
子供と旅行しようと計画していた時、あちらのおうちのルーツを聞いておくのも良いかなと思った。
何やらすごいお家柄で世が世なればお殿様🤭
…バカ殿?🙊
おうちだかお庭だかが史跡なんだかなんだか…。なんでこんなに曖昧かと言うと私自身行ったことがないから。😀
そんなわけで一緒に旅行に行って貰えませんか?お墓参りもしたいですとお声掛けしたら体調が悪いと断られたわけで。
それなら会いに行くのはいかがでしょう?と聞くとそれも今は無理だと。
ではまた~という話があってから1ヶ月。
あちらから会いたいと電話が入っていた。
片道3時間。
子供の父親も呼んでも良いかと言うのでOKした。
挨拶をすませると
饒舌にしゃべるしゃべる。
故郷のこと、これからの不安…。
でもいつもながら明るく爽やかだった。
そしてホンの少しの毒も感じられた。(ユーモアの範囲内)
嫁だった時はこの人なりに気を遣っていたのだろう。当時はあまり話さずただただ笑顔だった。
悪い人ではないのはわかっていたが何かいつも隠されているような気がしていた。
自然体の今の方がずっと好きだ。
私たちは昔からの友人のように笑い、そして喋っていた。
子供の父親はいなかった。
そんなことだろうとちょっと思った。
子供は残念がって直接メールし始めた。
『僕にとっては重要なこと!』子供はそういってパパに来るようにメールした。
私は笑いながら「今日は怒らないからと伝えて」と言った。
あの人のことは手に取るようにわかる。
どうせ玄関前で三度躊躇いやっと入ってきたのだろう。
「どうも!お邪魔してます」と言うと私の顔も見れずそそくさと奥の部屋に行き子供と話す。
「大きくなったでしょ?声も全然違うし」笑顔でそう言うと警戒が少し解けたのかおどおどした笑顔になった。
久しぶりに親戚の家に帰ってきたかのような感覚。
『帰ってきて欲しい、なんとかやり直したい』そんな思いを手放したら全てがうまく回り始めたのを感じた。
友達として接する子供の父親はとても魅力的に見えた。
たぶん新しい家庭を持っているのだろう。
良かった良かった。
こんな大変な人、一人で住んだら生きていけないだろうと思っていたので気が楽になった。
最後にはみんなが笑顔になった。
私は幸せだなと思った。
それぞれの人生を歩き出したからみんなが笑って会えたんだね。