スピリチュアルなんだろうか

コメントを頂きコメントでお話しする時、あ!と気付くことがある。


それが今までもつれていた糸をほぐすこともある。

ちょっと面白い感覚だったので記してみよう。


私がピアノを始めたのは4歳の時。

以前にも書いたが母は仕事をしていて幼い私がまとわりつくのが面倒だったのでオモチャを与えたのだろう。


その時の様子、絵に描けるくらいに覚えている。

私は母のお店の椅子に座っていた。

母はお客さんと話している途中でこちらをみて


『maiちゃん、ピアノやってみる?』と聞いたのだ。

その時の母のよそ行きの喋り方も声のトーンもしっかり思い出せる。


うん!やってみる!

それがピアノとの出会いだ。

私は強烈に嬉しかった。


教材は簡単すぎて初めて習った町の先生にはすぐに教えられなくなった。


修学前にバイエルとブルグミュラー、ソナチネ、ツェルニー30番を終わらせソナタを弾き始めた。(昔の順番😀)アップライトピアノを弾き潰して音が出なくなった。


私は弾くことを知っていた。

だから当たり前の感覚だったのだ。


先日ニュースの特集で前世の記憶がある子供と言うのをやっていた。

教えたことのない英語で外国人と話したと言うオカルトチックな話に

あっ!と思った。


これだ。

この感覚。


その子も段々に薄れていったと言っていたが私もそんな感覚だった。


初めての発表会。

私にとっては簡単だった。

でも和音のところでわからなくなったのだ。

その時の不思議な気持ちを覚えている。


わからなくてなぜ?と思う内側の自分と外側から4歳の私を見る自分。


その目は4歳の私と暗い客席の両方を見つめていた。


前世のあの人は身体亡き後までピアノを弾きたかったのだろうか?

そこまでして奏でたい強い想い、なんだか胸がキュンとなる。


思い残した音楽を弾けたのだろうか?

今度こそもう思い残すことはないのだろうか?

その人の強い思いと今の私とに振り回された人生だった。


その人が天にのぼったのは多分今から10年前。

ああ、今抜けた、その感覚をはっきり覚えている。あの時私は鬱から抜けたのだと思ったけれど違ったのだな。


弾かない私に怒り狂ったあの人はすぅっと天にのぼってしまった。

あなたに気付いてあげられなくてごめんね。

あなたがどんな音楽を奏でたかったのか聞いてあげればよかったね。



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