音の世界

ピアノの大規模な修理をしている。


再掲載(モデルはusanekoさんちのメロンちゃん)


最近の調律師さんは…ちょっと…嫌な人が多い。

何と言うか

『素人の癖に』とか

『私はピアニストの誰々のピアノをやってる』とか


私は趣味なのでそんなこと言われたって良くわからないのだが好みの音ってのはあるわけで。


そんなの洋服と一緒ではないか?

ブランドの一点ものだとしても気に入らなければ買いたくはないわけで。

私はこういう色でこういうデザインでとみんなが思うものではないのだろうか?


小さい時から来てくださっていた調律師さんは小学生の私の意見を聞いてくださって小さい私に敬語で話してくださった。

(別に敬語で話して欲しいと言うわけではない)


その方が亡くなってしまってから。

ずっと調律に困っていた。


こういう音でこういう風に。

あんな音が好き。


そんな風に言っても見えないものはどうにもならない。


一度は

『そんなレベルの低い音でいいの?ピアノがかわいそう』と言われてから調律師さんが怖くなった。


勝手に全然違う音にされたり。


調律師さんの前で試弾でピアノを弾くのも嫌。


まぁ、そんなこんなでひょんなことから巡りあった今の調律師さん。

物静かで私の話を良く聞いてくれて

『こんな感じですか?』

と音を提示してくださる。

これはこういう理由で出来ないんですと説明もある。


バカにした顔もしないし、ピアニストの誰々の話もしない。

淡々とその音に近づけてくださるよう努力してくださる。



以前あった嫌な話もした。

その事には一切触れず、

『使う人と一緒に話し合いながら音を作っていきたい』と言ってくださった。

誠実な対応に感動


調律は2日かかるそうだ。

大手術だ。


始める前にモソモソといつもの話し方で


『いつ見て貰っても良いですよ~。写真とか動画もいつでも。何してるか気になりますよね?』


と言う。

え?信頼しているから別に…と思って

?(・_・?)

な顔をすると、

『子供さんとか中見るの喜びますよね~✨』と。マスクをチラリと外したその表情は優しい笑顔だった。



やっぱりこの人好きだぁぁぁ😆✨


職人さんだな~✨

新しい音が楽しみ。🎵✨

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